世界で一番ふしぎな地図帳
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太田 素子(1994年)『江戸の親子―父親が子どもを育てた時代』中央公論社、¥ 754
江戸時代の子育てについて考察しています。昔は家の事は全て女性が行って、男性は家の中のことに関わらず仕事にのみ勤しむというイメージがあったので、もちろん子育てのことは女性が全て任されているものだと思っていました。けれども、江戸時代の子育ては意外にも父親が深く関わっていて「父親が子どもを育てた時代」だったそうです。なぜなら、跡継ぎを育てることを江戸時代は重視していて、子どもを育てることは「公」のことであるという認識を子育てに対して持っていたからなんだそうです。そう考えると、今の時代の方が江戸時代よりも父親が子育てに無関心なのかもしれませんね。
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松下 恭子(1972年)『子どものモスクワ』岩波書店、¥ 561
ある家族がモスクワに移り住んでからの二年三ヶ月の母娘の生活の様子の記録です。娘が幼稚園から小学校一年生になるまで、ソ連の人たちとどのように関わってきたかということが生き生きと描かれています。今はソ連はロシアになって昔に思われていたほど遠く特別な場所ではなくなりましたが、きっと1970年代のソ連に日本人が住むというのはきっと並々ならぬ苦労や努力が背景にあったんでしょうね。
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ジュディス・リッチ ハリス(2000年)『子育ての大誤解―子どもの性格を決定するものは何か』早川書房、¥ 2,625
子どもがどう育つかの責任は親の育児にかかっているという昔からある信念を否定しています。筆者は養育環境が子どもの将来の行動を変化させるという数々の心理学的研究の考察は、断片的な研究を継ぎ合わせただけの根拠のない見解であると指摘しています。これまでの心理学的考察とは逆に、筆者は子どもは家庭以外の環境や遺伝的要因からも大きく影響を受けていることを説明し、どんなにいい親の子どもであってもパーソナティに問題のある子どもが育つことがあるとしています。子育てに悩んで自分を責めてしまっているような親にとっては、普通の子育て本とは違う視点から心を安らげてくれる本になると思います。
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John T. Bruer(1999年)『The Myth of the First Three Years: A New Understanding of Early Brain Development and Lifelong Learning』Free Pr、¥ 2,347
生まれてすぐに脳に刺激を与えないと3歳以降は頭が固くなってしまうという3歳児神話に基づいて早期教育することに対して異論を唱えています。最近の脳神経学では何かの刺激が脳の神経細胞の発達を促すという証拠が得られているわけではなく、3歳児神話は根拠のがなく信じるに値しないということをこの本では述べています。むしろ、人の脳は生涯を通して可塑性を持つということが分ってきていると説明し、人は生涯と通して学習し続けることが可能であるということを主張しています。
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『Conduct Disorders in Childhood and Adolescence (Cambridge Child and Adolescent Psychiatry)』(2001年)Cambridge Univ Pr (Txp)、¥ 12,259
行為障害がどういうものでどういうことが原因で生じるかということを解説しています。愛着や親のしつけや社会文化的な問題などの環境的な要因だけでなく、遺伝的な要因についても説明しています。また、子ども時代のことだけでなく、反社会的な行動をとる子どもがどのように成長してどのような成人になるっていくのかということについても触れています。そして、行為障害について概説した後、予防はできるのか、どのように対応したらいいのか、対応した後はどのような結果になるのかについてまで述べています。
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